【創世の女神編】妖精の集落まで
前回のお話
ラフムとサホリを追って魔界へ来た主人公とタオ。
2人は一足先に着いていたユヅルとハヤタロウに遭遇する。
今回の東京襲撃には不可解な点があると言うハヤタロウ。
強力な結界を破り、ベテルの不意を突いた勢いのまま人間世界を蹂躙するのかと思いきや、縄印学園の生徒をさらっただけで撤収してしまった。
特定の場所を集中的に攻めたと言うことは誰かが指揮をとっていた可能性が高い。
軍略を使える悪魔がやっかいな門を突破し、奇襲に成功しておきながら戦略的に重要とは思えない施設の学生を連れ去るだけと言うことがあるだろうか。
人間側はすぐにでも結界の修復と強化に取り掛かること位察しがつく筈である。
別の目的があるのか。
しかし何かを断定するには情報が足りない。
それに今は、さらわれた生徒の救出が最優先である。
話によると連れ去られた生徒の中には、ユヅルの妹であるミヤズもいるとのことだった。
己の弱さを苦服すべく、アブディエルにアドバイスを求めるイチロウ。
アブディエルは信仰こそ我が強さであると言い、イチロウはその言葉を胸に刻むのだった。
生徒達を救うべく探索を開始した主人公は謎の悪魔に不意打ちを仕掛けられる。
フィンマックールと名乗るこの悪魔、実はさらわれた生徒を悪魔から助けており、救出した生徒は妖精の集落と言う場所で守って貰っているらしい。
ナホビノの姿を悪魔だと勘違いしたフィンマックールの誤解も解け、思いがけず大きな情報を得た主人公達は妖精の集落へと向かうのだった。
妖精の集落へと向かう主人公の前にイチロウが表れる。
イチロウは学園から逃げ出そうとしたが悪魔に捕まりそうになったこと。
その時、悪魔と戦う力はおろか身体の弱い病弱な女の子に庇われ、その子が代わりにさらわれてしまったこと。
その子はユヅルの妹、ミヤズであったことを話し、このままではユヅルに顔向け出来ないと語るイチロウは生徒救出の為に、妖精の集落以外の探索を申し出るのだった。
妖精の集落で無事、ミヤズと再会できた主人公。
集落にいる限りは安全のようで一安心したのも束の間、負傷者が多くて動きが取れないと言う。
妖精王に話を聞いた所、治療薬を作る為に必要な黄金のりんごが枯渇しているとのこと。
主人公は黄金のりんごを求めて女神イズンの元に出向き、りんごを奪っていたロキから見事に奪い返すのだった。
妖精の集落では色んな生徒の話が聞けました。
そう言えば、こんなことを言う人もいましたね。
『襲ってきたのは悪魔だけじゃない・・・。
オレ、見たんだ。
天使が何人も殺しているところを・・・』
妖精の集落にいる生徒達は助かったものの、依然としてサホリの行方はわからない。
そんな一行の元に負傷したイチロウが表れる。
イチロウはサホリとラフムを見つけ、助けようとしたが敵わなかったようだ。
怪我をしたイチロウは自分のことよりサホリを助けてやってくれと言う。
以前のイチロウからは考えられない台詞だ。
ユヅルに教えられた勇気とアブディエルから教わった信念。
心に刻まれた2つの強さの源が、イチロウの弱さを凌駕したのかもしれない。
負傷しちイチロウをミヤズに託し、主人公とタオはサホリとラフムのいる丘の上へと向かうのだった。
ⒸATLUS. ⒸSEGA.
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