加納朋子著【いつかの岸辺に跳ねていく】

加納朋子さんの【いつかの岸辺に跳ねていく】を読みました。

メインキャラクターは徹子(てつこ)と護(まもる)

この小説は複数の主人公がそれぞれの視点から物語を体験する、群像劇やアンサンブル・プレイと呼ばれるスタイルで構成されています。

ラッキー。

私の大好物です。

作品は大きく『フラット』と『レリーフ』の2部構成となります。

前半は護と謎多き幼なじみ、徹子との友達以上、恋人未満な青春を描く『フラット』

後半となる『レリーフ』では徹子の知られざる秘密と孤独な戦い、そして結末までが描かれます。

前半のアオハル護パートだけでも充分に読ませるのですが、後半の徹子パートはまるで別小説のような面白さ。

青春物語から一転してサスペンス要素満載の徹子視点にページをめくる手が止まりません。

伏線も綺麗に回収されていて風呂敷のたたみ方がとても上手でした。

ゔゔ…

本当はネタバレして気持ちをぶっちゃけてしまいたい。

あんなことやこんなこと、全部言ってしまいたい。

しかし良作であるだけに未読の読者の楽しみを奪うリスクは犯せない。

結末を知ってはいても、人には言えないもどかしさ。

成る程。

ちょっとはわかったかもしれません。

何はともあれ、良作との出会いに感謝です。

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この記事を書いた人

daisukeです。
私個人の自由な表現の場として運用しようと思い、このブログを立ち上げました。
宜しくお願いします。

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