何の略だか知らないけれど

突然ですが、私はいわゆる生きづらさを抱えやすいタイプの人間であると言う自覚があります。

いわゆるADHDやASD、もしくはHSPと呼ばれるネット検索すると繊細過ぎるが故に傷付きやすいあの有名人(スティーブ・ジョブズやひろゆき等)やこの芸能人(黒柳徹子等)がとか出てきがちな、何の略かすらよくわからないけど人とは違う人って感じのやつですね。

そんなコトを、この間ふと思い出しまして、これを機にちゃんとした本を1冊買って理解を深めようと思いました。

購入したのは ADHD2.0 特性をパワーに変える科学的な方法と言う本で2日前に買って今は半分くらい読み進めています。

読んでいく中で、ネット検索で上位表示されるような記事の情報は専門家の書籍には遠く及ばないと言うことがよくわかりました。

まー考えてみれば上位表示される記事ってSEO的に強い記事と言うだけで情報の質と量に関してはなんとも言えませんからね。

そういう記事って基本的には間違いのない当たり障りのない情報もしくは別の上位表示された記事に手を加えただけのものが多い印象です。

それでも、今すぐ無料で調べられると言う機能は非常に便利なのでやはり使いはするのですけれど。

余談ですが、検索してたら関連キーワードに ADHD みんなそう とか出てきました。

実は私もネット記事読んでる時に同じこと思ってたんですよね。

ぼーっとしてたらADHD、急に忙しく動き出してもADHD、仕事や授業に集中出来なくてもADHD、人の話が聞けない、過度なお喋りや不用意な発言もADHDなんて言われたらあいつもこいつもADHD、ってゆーかごく一部のエリートみたいな人以外はみんなADHDみたいな話になっちゃいますよね。

でもジョブズやひろゆきと一緒とかすげーじゃん、そういうコトならむしろ自分もADHDであれみたいな。

つまりネット記事というのはその程度です。

ちゃんと知りたいことがあるならちゃんとした本を読んだ方が良いですね。

あっこれはネット界隈に対する不用意な発言かもしれません気にしませんけれど。

それはともかく、この本の前半部分において特に印象に残ったものの1つが、ADHDはフェラーリのエンジンと自転車のブレーキを搭載した車のようなもの、と言う表現で、私的にはゲームになぞらえて扱いは難しいが使いこなせれば最強格・高機動かつ紙装甲の玄人向けキャラ、もしくはFF3の玉ねぎ剣士のような破格の潜在能力を有する大器晩成型、あるいはドラクエで言う所の僧侶や魔法使い系ジョブと思っていたのでこれは共感を覚えましたね。

しかし、おそらく実際的な表現としてはフェラーリのエンジンに自転車のブレーキと言うのが適切だと考えます。

全力を出すにつれなぜか事故率が高まる。

エンジンは高性能でもブレーキの性能が追いつかないので角を曲がりきれないんですね。

しかし全力のスピード感には心地よい刺激がともなうのでやってしまいがちなんです。

そこで、ためしにゆっくり丁寧に動いてみましょう。

その代わりに流れを途切れさせず、スムーズに。

人によっては楽に動くとか省エネ、効率を意識しても良いかもしれません。

ゲーミーフィングと言う捉え方に倣ってゲームのように自己評価を数値化するのも面白くはあるのですけど、これだとわりかし比較や競争にシフトして生産性は大して変わらないのに周りを気にし過ぎた分、無駄に疲れるハメになったり、最高記録を目指して全力を出す方向に行ってしまい結局事故りがちになるケースが多々あったのであくまでも私個人の話で言うとADHD向きではないかもしれないなとは思いました。

練習とか実験とか個人的趣味とかトライ&エラーがいくらでも許される状況下であれば話は違ってくると思いますけれど。

もしくは最初からブレーキを必要としない速度や距離を保って走る。

もしかするとそれ相応の経験値が必要かもしれませんけど、基本的にはアクセルの調整のみで行く前提で走り安全な所やここぞと言う場面だけ短期的に速度を上げる。

とにかく安全運転と言うことで個人的に考えたのは安心、安全、安定と言う3つのAを思い出すことですね。

心配症で不安が大きくなりやすいメンタルと言う面から見ても悪くないと思っています。

それかまぁ、あらかじめ絶対に事故が起こらないような状況を準備しておけるなら思う存分全力を出して構わないとは思います。

外出の際、何か持ってく必要がある時にはそれを靴の前に置いておくとかですね。

表や物なんかも必ず見る所に一覧してわかるようにするとか上手く言えないんですが、最適な配置、ポジショニングは大事だなと思っています。

とは言え、これがADHD特有の傾向によるものなのか私個人の性質によるものなのかは判然としないと言うことはここに明記しておきます。

このように思考が波紋のように広がったり関連性のある違った話に瞬間移動しがちなのはADHDにありがちな傾向ではあるようですけれど。

で、車の運転の例えに戻りますと、対向車の来ない広くてずっと真っ直ぐな道。

と言うレベルの環境に加えて本人の中に生まれる心地よい感覚的刺激と言うガソリンの供給さえあればそれこそ寝食を忘れてしまう所があります。

とは言え、そのような外部要因を常に用意すると言うのは難しいですね。

なので事故率を減らして存分に力を発揮出来る内的要因、つまり思考戦略と言うジャンルにも興味が湧いてくる訳です。

直近だとフレームワークですね。

フレームワークはあくまでも概念に過ぎませんけど、こうなったらこう考えると言う型、もしくは動き、もしくは技を持っていれば混乱しがちなADHDの内面的な安心感、安定感はかなり違ってくると思います。

これがなんとしてでも起業する!とかであれば事故や失敗を恐れずとにかく色んなことにガンガン挑戦して成功するまで諦めないと言う話に変わってくるかもしれませんけれど。

とは言え、そういう場合にもフレームワークは有効だと思います。

個人的にはもう人間である以上は必ず効果がある位に思っているんです。

他に強く印象に残っているのは、幸福を形作る最も重要な要因は愛はだと言う記述ですね。

これを言ったのは聖職者でも愛護団体でもなく数々の実験によってその結論に辿り着いた科学者であると言う所がポイントだと思いました。

ADHD関係ないじゃん。

と思ったかもしれませんが逆なんです。

ADHDにも非常に大きな効果があったと書かれています。

これにはきっかけとなる実験がありまして引用しますと

「高コレステロールの状態が心臓の健康にきたす影響を明らかにするために高脂肪食を与えられた、ウサギたちの研究(中略)当然ながら、対象となったウサギたちを解剖すると、その冠状動脈には大量の脂肪が蓄積されている。健康的な状態を保ててはいないわけだ。  しかし、その中にたったひとつ例外的な集団があった。その集団のウサギたちに蓄積されていた脂肪の量は、それ以外のウサギたちと比べて 4割しかなかったのだ。ウサギたちは同じ種類で同じ食事を与えられ、実験室や年齢も変わらなかった。それなのに、この 1集団の心臓の脂肪量だけが著しく少なかったのである。これは調査員たちにとって、まったく説明のつかない謎であった。  優れた科学者として、彼らはこの現象に説明をつけようと詳細な調査を行った。すると、この差異を説明することができる突出した違いのある変数が見つかった。だが、それは食事にも、運動にも、遺伝子にも関係のないものだった。それどころか、科学者なら予期するであろう、いかなる標準的な理由にも当てはまらなかったのである。  違っていたのは、その集団を管理する実験室の助手が示していた思いやりのある態度であった。彼女は愛情を込めてウサギたちを世話していたのだ。餌を与えるときやケージを掃除するときにウサギに話しかけ、優しくなでてやっていた。まるで飼い主がお気に入りのペットにするようにウサギたちを溺愛していたのである。もはや、それは実験室の助手ではなく、ウサギに愛情を伝える飼い主の態度であった。そう、愛が違いを生み出していたのである。」

—『ADHD2.0 特性をパワーに変える科学的な方法』エドワード・M・ハロウェル, ジョン・J・レイティ著
https://a.co/fohQuEJ

というものでした。

では、これは人間にも当てはまるのだろうか?と実験は続くのですが更に長々と引用するのは気が引けるので続きが気になる人は読んでみて下さい。

他にもADHDだからこそ発揮される能力の使い方や症状の緩和に効果がある小脳を鍛えるトレーニング法も載ってましたね。

これはもうADHDに関心を寄せる人達全てにオススメ出来る本です。

とは言え、いくら有益な情報の宝庫だよと言われても紹介記事見た位では買わないですよね。

せめて本を読んで私なりに工夫したり考えたりしたことを書いていきます。

小脳を鍛えるにはバランストレーニングが有効であると記されていました。

私の場合はバランスボートを持っていなかったので、ヨガをやる時に片足立ちの割合を増やしましたね。

ADHDは集中の申し子であると同時に書籍の言葉を拝借すれば、気を散らせることの天才でもあります。

そして人間は生物学的にネガティブ思考に陥りやすい生き物です。

ADHDの集中力でそっちに引っ張られてしまうと中々にツラい上に人間である以上は脳のシステム的にネガティブな思考をゼロにすることは出来ません。

更に暇とか退屈だと感じると気力が失われやすい傾向があります。

そのような状態になれば自然、ネガティブな思考にとらわれやすくなるのは想像に難くありません。

しかし幸いなことに気が散りやすいADHDはネガティブな感情に関しても同じく気が散りやすいので、注意の逸らしが効きやすいのです。

そこで気晴らし、暇潰し等、名目は何でも良いので常になにかやっていると言うのが非常に有効です。

ドライブや散歩で、どこかに出かけたり運動、読書、ゲーム、なんでも良いと思います。

個人的にはマインドフルネス、アファーメーション、ビジュアライゼーション、手書きの日記、スリーグッドシングスも効果が高いと考えています。

私がADHDなら私に効果が高かったものは他の人にも効果があると考えたので僭越ながら紹介しました。

コロナ禍の影響なのか、情報過多社会の影響なのか、ADHDと似たような症状が出る人も結構いるみたいな話もあったのでそういう人にも良いかもしれません。

とは言え、コロナ禍の影響であるなら一時的なものだと思いますし、ネットや動画の見過ぎによる神経への過負荷が影響しているのならネット断ちの方が根本的な対策になり得るとは思いますけれど。

まーホントはこういうこと書こうと思ったワケじゃなかったんですけどね。

この本の著者はADHDなのでいわゆる定型発達者が流行りに載って書いた金目当ての有名著作手直し本とは根本的に理解度が違います。

世界が新鮮な輝きで満たされているような喜びも、すれ違った全く知らない赤の他人に突然殴りかかられるようなツラさも知っている。

これからはそう言う人が実際の経験に基づいて書いた人生改善ライフハック本を取り入れた方がいいなと思ったんです。

ライフハックは星の数程あるのでしょうけど、その中から自分に最適なものを抽出する1つの基準として、自分と同じ性質、素養を持つ人達のやり方にフォーカスを当てると言うのは、少なくとも手当たり次第やるよりは良いに違いないと考えたワケです。

とりあえずの個人的な注目株は武田双雲さん。

無論、生き方をそのままトレース出来るとは思っていません。

ただひたむきに、良い所は吸収しようの心意気です。

そう言えばメンターを見つけるのもとても良いと書いてありましたね。

とにかく好きなことや人、気楽で前向きになれる考え方、やり方を沢山見つけて心地よい感覚、ポジティブなエネルギーで埋め尽くす位で丁度良いのかもしれません。

そのように考えていくと結局の所、人としての幸せを求めるのは誰でも一緒ではありますが個人の持つ特性や資質によって適切なやり方は変わってくると言うだけの話になりますかね。

なんだ、根っこの部分ではみんな一緒じゃないか。

本質的には何も変わらない。

みたいな認識もアリかなと思います。

なんだか好き勝手書き散らしてしまいましたけど、今回はここまでにしようと思います。

それではまた。

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この記事を書いた人

daisukeです。
私個人の自由な表現の場として運用しようと思い、このブログを立ち上げました。
宜しくお願いします。

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